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職場だより

働く者のことをもっと考えろ
                                                                          製造部の一労働者
 

 シオノギエンジニアリングサービス株式会社(SES)で、4部門のうち、来年3月でメンテナンス部門と工事部門の業務から撤退するとの説明があったと聞いた。
 両部門のシオノギからの出向者は出向解除ということであるが、SESの直接雇用者には個人面談を行い、再雇用者、アルバイト労働者を含めて雇用関係を解約するという。
 つまり出向者以外はみんな「クビ」になるということである。
 もちろん、出向者も解除になったからといってこれからの仕事はどうなるだろうという不安があると思う。

 撤退の理由は新規の採用などをしてこなかったため、熟練技術を持った労働者から若い労働者への技術継承が行われず、熟練技術者が辞めてスキルが低下したこと、収益の低下、コアの業務ではない、などとのことだ。だが、これでは納得がいかない。なぜそのようになる前に手を打たなかったのか。会社としての責任はないのか。

 これまでもあったが、結局、会社の経営戦略が失敗すると、犠牲になるのはいつも労働者だ。今回の問題について言えば、特にSESに直接雇用されている人たち(SES社員)はこれまで色んな面で気を使いながら一生懸命働いてきていたのに、なんの保障もないのか。

 私は声を大にして言いたい。
 責任を持った製品づくりのためには、絶対、技術部門を大切にして育てていく必要がある。
 親会社であるシオノギはSESを含めた技術部門の再構築に全力をつくすとともに、特にSES社員の処遇について責任を持って対応せよ。

 労働組合にもお願いしたい。
 なるべく早く職場懇談会などを開いて、出向者である労働組合員はもちろん、SES社員も含めてみんなの気持ち・考えを聞いて欲しい。そしてSESは残るわけであるから、
労働組合員・SES社員の処遇について希望がかなうように力をつくして欲しい。




 


                     
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