バナー

 

私たちの見解

派遣社員をもっと大事にせよ!
  ○関連リンク先






最近のことですが、派遣最大手のグッドウィルとフルキャストが無法を繰り返し事業停止命令に追い込まれるということが起きています。シオノギでも多くの派遣社員が生産や研究、その他の業務を担っており、もはや派遣社員や契約社員なしには生産は立ちゆかなくなっています。でも彼らはちゃんと待遇されていますか?本来、派遣は一時的なもので、正社員にしていくべきものです。

 シオノギが派遣社員を入れはじめてから6〜7年がたちます。当初から現場で働き続けてきたベテランの派遣社員でも、派遣元の会社から一方的に給与条件を下げられて(皆勤手当の対象期間が1ヶ月間から6ヶ月間に引き伸ばしなど)これではやっていられないと辞めていく人もいます。シオノギとしても辞めてほしくなく、本人は契約社員にしてほしいという希望があったのですが、契約社員として雇うのは40歳以下という会社の年齢制限があり実現しませんでした。コツコツと経験を積み、技術を身につけている人たちを大事にしなくては、まともな生産はできないのではないでしょうか。希望する人には、もっと契約や正社員への道を拡げるべきです。

 職制の中には派遣社員を一段下の人間だと見下すような言動をする人がいます。「派遣のくせに・・・」「正社員ではないのだから身を慎め」式の発想から叱責するのです。正社員も派遣社員もともにその職場で同じ業務を担っています。シオノギを支えているのです。どこに違いがありますか?

 本来、労働者派遣法のような「人貸し業」の法律自体が間違いです。企業はこれで安い賃金で、いつでも雇い止めのできる便利な存在として使っています。しかし長い目で見た場合、技
術継承や生産の上で大事なものを犠牲にしています。会社にとっても損失です。


 冒頭の派遣最大手に事業停止命令が出た話ですが、この件によって、政府自民・公明政権は、財界が要求している派遣労働のいっそうの自由化を見送らざるをえなくなりました。

日本共産党は雇用の問題として、無法の実態を告発しながら、いまこそ派遣法を抜本的に改正し、本格的規制に踏み出すように主張しています。