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みんなの広場

 原発事故は想定外か

                                しんぶん赤旗を読む大阪府民

このたびの東北・東日本大震災に被災された方に心からお見舞い申し上げます。

 今回の大震災は16年前の阪神・淡路大震災を経験した兵庫県民や大阪府民にとっては、とても人ごと
とは思えません。津波に加えて原発の事故が重なり、より被害を拡大している状況をニュースで知るたびに胸が痛みます。

そしてマスコミのあり方にはいつも疑問を感じています。
 なぜ大手テレビ局・新聞は今回の原発事故が「想定外」だと報道するのですか。
 たしかにこの大地震は今までにない大津波を引き起こしたことは確かですが、原発事故に関しては「想定外」と思えません。

ネット上で大きな反響をよんでいるので、すでにご存知の方もいると思いますが、今回の原発事故の問題点を「完璧に予見」していたことが「しんぶん赤旗」322日・26日に掲載されていました。 

以下に紹介します。
 20063月に日本共産党の吉井英勝衆院議員(京都大学工学部原子核工学科卒)が地震による原発のバックアップ電源破壊や津波による機器冷却系喪失により最悪の場合には炉心溶融、水蒸気爆発、水素爆発が起こりうることを具体的に追求していました。

質問により、津波による5メートルの引き波が発生した場合、日本の原発の約8割にあたる43基で冷却水が一時的に海から取水できなくなることが明らかになった。」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-02/2006030201_01_0.html                    

この記事を読むと緊急停止後の冷却水系が原発の泣き所だったことがすでに5年前に分かっていたことがわかります。
 そのときの政府高官は「そういったことがありえないくらいの安全設計をしている」と答弁していました。

私は吉井議員の指摘を顧みず「安全神話」を振りまいてきた民主党政府や元自民・公明党政府、東京電力、そしてその指摘を無視して報道しなかった大手マスコミ各社の対応に不信感を覚えます。

もともと大手マスコミは日本共産党が国会で質問したことなどを、大きな記事として捉えることができない体質?があるのでしょう。

今回の原発事故で何も知らされないことの怖さを実感した人も多くいると思います。
 そしてわれわれ国民ができることは、電力をもっと安全でクリーンな太陽光や風力・水力・地熱などの自然エネルギーへ移行させることができる政党・政府を選ぶことだと思う。

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