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労働者の使い捨てを告発した本の紹介
                                            山田 一

このホームページにも記事が投稿されていますが、労働者の働き方を変えてしまう「労働者派遣法」改悪案と「残業代ゼロ」法案が国会に提出され、現在、衆議院厚生労働委員会で審議中です。
 「しんぶん赤旗」は、その審議の内容を詳しく報道していますが、他のマスコミはほとんど報じていないと言っていいでしょう。

 そこで、5月31日付「しんぶん赤旗」の「本と話題」欄で、ジャーナリストの昆弘見(こん・ひろみ)さんが「こんな法律が通ったら労働者はどうなるのか。正規でも派遣でも雇用の形態を問わず過酷な使い捨て労働に追いやられているいまの労働現場を見たら、企業の横暴勝手をこれ以上許すわけにはいきません。 
 そんな思いを痛切に感じさせる労働現場の実態を告発した本があります」として、次の3冊をあげていますので、転載のかたちで紹介します。
 ぜひ読んでみませんか。お近くの図書館にあるかもしれませんし、なければ購入希望を出してみましょう。

 ○中沢彰吾著『中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇』(講談社現代新書・800円)
  <本文から(昆さん紹介)「人材派遣の拡大は正規社員の居場所を減らす。正規社
  員の地位を失った労働者も人材派遣に頼らざるを得ず、人材派遣が規制緩和される
  以前であれば普通の生活を営めたはずの多くの労働者が貧困化し、砂が水中で沈殿
  するように日本社会の底辺にかたまっていく」>

 ○清武英利著『切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか』(講談社・1600円)
  <昆さん「著者は、労働者の嘆きではなく誇りを描き、リストラに企業の未来はな
  いことを訴えます。電機大手では稀有なたたかう労働組合であるソニー労組仙台支
  部を登場させているのも特色です>

 ○溝上憲文著『2016年 残業代がゼロになる』(光文社・1400円)
  <昆さん「とても分かりやすい内容です。・・・『頑張った人が報われる制度だ』と
  いう政府の宣伝のでたらめさがよくわかります>