みんなの広場

日本IBMで解雇撤回、二人が職場復帰へ
                                                   一ホームページ読者

 相変わらず、労働者をめぐる問題についてはマスコミがなかなか報道しませんが、全国では働く仲間が企業の不当な扱いに対して異議を申し立て、たたかっています。
 今回は、日本IBMでの解雇問題で和解が成立したたたかいについて、4月27日付けの「しんぶん赤旗」掲載の記事を要約して紹介します。

 日本IBM(本社・東京都中央区)による、労働者に解雇を通告して会社から閉め出す「ロックアウト解雇」事件で、東京地方裁判所で和解が成立し、解雇無効を求める第3次裁判原告の男性4人の解雇を撤回し、2人が職場復帰、復職しない2人には解決金が支払われることになりました。
 同社は、コンピューター産業の巨大多国籍企業IBM(本国・米国)の日本法人。「リストラの毒味役」を名乗って、米国流「解雇自由」を日本に持ち込む野望を打ち砕いた、労働者・労働組合の画期的勝利です。
 ロックアウト解雇撤回裁判は、JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)日本IBM支部の組合員11人が原告となっており、今回の4人以外に、第1次、2次、4次、5次訴訟でたたかわれています。
 日本IBMは解雇理由を労働者個人の業績不良としていますが、IMITUは、解雇の真の狙いは、会社都合の人員削減であり、リストラに反対する労働組合を狙い撃ちしたものだと批判していました。2012年以降、解雇通告を受けた49人のうち34人が組合員です。
 会見で、6月1日付けでの職場復帰が決まった男性(56)は「ひとりだけでは、たたかえなかった。労働組合と弁護団、支援のおかげです」と話しました。
 岡田尚弁護士は「日本では裁判で解雇無効判決が出ても、職場復帰が難しい。日本IBMで職場復帰する意味は大きい」と強調。安倍政権が、金さえ払えば職場復帰させなくてよいとする「解雇の金銭解決制度」導入を狙っていることに対して、「経営者に雇用責任のモラルハザードを起こす」と批判しました。
 この記事も1面に掲載されていましたが、「しんぶん赤旗」は働く人たちをめぐる問題を大きく取り上げて報道するのが特徴の一つです。私も長らく購読していますが、このような記事を読んでずいぶん励まされています。

 このホームページを読まれているみなさんも一度お読みになりませんか。
 日刊紙は3497円/月、日曜版は823円/月です。お近くの配達所から届けてくれます。
 このホームページでも申し込みを受け付けていますよ。



 


バナー

 

  ○関連リンク先