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職場だより

契約社員の訴え!”安心して不安なく働ける環境”を作って欲しい 
                                                    製造部門一労働者 
 
  昨年暮れから自動車会社や電機会社、精密機器会社、工作機械会社など輸出企業を中心に派
 遣社員や期間工などの契約社員の契約期間中の中途解約や雇い止めが行われています。
  今年は2004年に労働者派遣法、労働基準法が改悪されたあと、2006年から製造業への
 派遣社員、契約社員の契約期間が1年から3年に延長されたことで解雇を迎える最初の年で、2
 009年問題と言われています。

  シオノギでも同じように契約3年の満期を迎える派遣社員、契約社員が40〜50名ほどいま
 すが、早速数名が1月に契約満了で辞めています。
  特に契約社員はシオノギが直接雇用し、「正社員に登用されることもありますよ。」と謳って
 募集しています。正社員に登用される割合はどれだけかと見ますと、現実はかなり厳しいと言わ
 ざるを得ません。摂津工場で30名弱、金ヶ崎工場で100数名の契約社員がいますが、各部署
 で
1〜2名位で正社員登用率は5%10%位のようです。1年間で2回採用試験がありますが、全員
 が試験を受けられるのではなく、上司の推薦が要ります。


  契約社員の2割か3割が部署で推薦され工場毎に試験、面接がありますが、部署で登用率に差が
 あったり、縁故関係で採用されたりしている事例もあるようです。 試験、面接も公平にかつ明確
 な基準が必要ですし、落ちた人には何故落ちたのか理由を明確に示し再度挑戦するよう促す必要
 があります。何回も推薦され試験と面接を受けても合格しないなどでモチベーションが下がり、
 仕事を続けるか他の正社員の仕事を探すか考えている契約社員が増えています。


  会社も折角仕事を教えてこれからという時に辞められては大変と、「正社員採用枠が減るとい
 う話が聞こえてきているかもしれないが、そんな事がないように努力する。ただ、塩野義は他の
 企業に比べると正社員の登用率は高いし、たとえ正社員でなくても時給が高いから頑張って働け
 」との話がなされたようです。

  新しく契約社員で入社してきても、そのような状況を見て、早めに見切り付けて辞めていく人
 が出始めています。契約社員は登用試験では会社に対する貢献度、実績、スキルで評価して
 もらいたい
と思っています。


  正社員の試用期間は3ヶ月ですから、同じように3ヶ月で問題なければ正社員にしてもいいは
 ずです。百歩譲ったとして1年間同じ部署で働けば正社員の資格十分です。それが3年働いても
 正社員になれない人が多いわけです。しかも契約社員は、先に述べたように法律の改悪で、3年
 間しか同じところで働けません。契約期間満了でポイ捨てです。これではいくら「頑張れ」と言
 っても頑張れません。


  彼らは言います。「安心して不安なく働ける環境を作って欲しい」と・・・

                                                    
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