第1回のテーマ
概要「日本共産党の紹介」シリーズ(15)


日本共産党綱領 第3章 世界情勢――二〇世紀から二一世紀へ(第4回)

アメリカの一国覇権主義も矛盾と危機の大きな要素――9節第4段落以降の文章を紹介します。
「世界のさまざまな地域での軍事ブロック体制の強化や、各種の紛争で武力解決を優先させようとする企ては、緊張を激化させ、平和を脅かす要因となっている。

 なかでも、アメリカが、アメリカ一国の利益を世界平和の利益と国際秩序の上に置き、国連をも無視して他国に対する先制攻撃戦争を実行し、新しい植民地主義を持ち込もうとしていることは、重大である。アメリカは、「世界の警察官」と自認する事によって、アメリカ中心の国際秩序と世界支配をめざすその野望を正当化しようとしているが、それは、独占資本主義に特有の帝国主義的侵略性を、ソ連の解体によってアメリカが世界の唯一の超大国となった状況のもとで、むきだしに現わしたものにほかならない。これらの政策と行動は、諸国民の独立と自由の原則とも、国連憲章の諸原則とも両立できない、あからさまな覇権主義、帝国主義の政策と行動である。
 いま、アメリカ帝国主義は、世界の平和と安全、諸国民の主権と独立にとって最大の脅威となっている。
 その覇権主義、帝国主義の政策と行動は、アメリカと他の独占資本主義諸国とのあいだにも矛盾や対立を引き起こしている。また、経済の「グローバル化」を名目に世界の各国をアメリカ中心の経済秩序に組み込もうとする経済的覇権主義も、世界の経済に重大な混乱をもたらしている。」

〇帝国主義について  ――理論的根拠
(1)党の綱領は、経済学の文献ではなく、政党の政治文書であって、その綱領で、ある国を「帝国主義」と呼ぶ時には、それは独占資本主義に対する学問的な呼称だという事ではすまない。「帝国主義」という呼称には、その国が、侵略的な政策をとり、帝国主義的な行為を行っている事に対する政治的な批判と告発が、当然の内容として含まれる。
(2)私たちがある国を帝国主義と呼ぶ時には、その国が独占資本主義の国だという事を根拠にするのではなく、その国が現実に取っている政策と行動の内容を根拠にすべきであり、特にその国の政策と行動に侵略性が体系的に現われている時に、その国を帝国主義と呼ぶようにする。

第10節は、国際連帯の諸課題 として展開されていますが、第22回党大会(2000年)の決議を中心にして綱領に示されています。その決議を示して、この節の紹介としたいと思います。
 「二一世紀の世界のあり方として、二つの国際秩序(干渉と戦争か、平和秩序か)が衝突している。アメリカが横暴をほしいままにする戦争と抑圧の国際秩序か、国連憲章にもとづく国際秩序か――この選択が、いま、人類に問われている。戦争の違法化という二〇世紀の世界の流れを逆転させようとする方向には、けっして未来はない。日本共産党は、平和の国際秩序をきずくための国際的連帯を、世界に広げるために、力を尽くすものである。」

次回からは、第4章 民主主義革命と民主連合政府 について紹介してゆきます。

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