コマーシャルでお馴染みの引っ越し会社最大手「サカイ引越センター」(本社・堺市)の川崎市宮前支社で働く20代の労働者が、劣悪な労働環境の改善を求めて労働組合を結成しました。
6月18日付け「しんぶん赤旗」に載った記事で知りましたが、若者の勇気ある行動を応援したいと思い、以下に紹介します。
「サカイ引越センター」は正社員6200人、非正規雇用1万人が働き、宮前支所も100人近くが働いています。賃金は歩合の割合が大きく、基本給はトラックの大きさによって月6万〜8万円。残業が毎月70〜99時間、繁忙期は120時間以上、支社によって180時間もあり、やっと手取り月23万〜25万円になるといいます。
こうした状況のなかで、5月4日、全労連・全国一般労働組合神奈川地本サカイ引越センター分会を結成し、10日に会社に通告しました。
大森陸分会長(25)は、「過酷な仕事で、重大な交通事故も起こっている。法令内で生活できる労働条件にしたい」と述べました。
賃金は時給換算で最低賃金(神奈川県1012円)を下回る可能性があると指摘。トラック運転者の改善基準告示である1日拘束13時間、勤務間の休息8時間などが守られていないとして、5月19日に労働基準監督署に申告しています。
大森さんは、会社が組合員の仕事を減らして歩合給を激減させていると指摘。「労使が協力して労働条件を改善する関係をつくりたい」と訴えました。
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